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ゴットフリード・バメスの美術解剖学

コンプリート・ガイド

著者:ゴットフリード・バメス(Gottfried Bammes)

定価 10,780円(本体9,800円+税10%)
発行・発売 株式会社 ボーンデジタル
ISBN 978-4-86246-424-8
総ページ数 508ページ
サイズ 213 × 303 mm、オールカラー
発売日 2020年8月上旬

本書の詳細

世界中のアーティストに愛され、美術解剖学をけん引してきた
美術解剖学教育のレジェンド、ゴットフリード・バメスによる完全ガイド

<1200点を超える図版!>

  • 事実を分かりやすく伝える図版
  • 知識と実技の関係を確認する学生による作例
  • 個性ある生体を観察するポイントを知る写真
  • 美術による表現を学ぶ巨匠作品の例

豊富なビジュアル資料で人体の仕組みを知り、作品に生かす方法を探ります。

美術解剖学の歴史、美術表現に与えた影響を探る章にはじまり、プロポーション、姿勢と運動、可塑的な構成要素といったトピックで、全身をどのような観点をもって観察すればよいかの理解を深めます。

5章以降は、下肢、体幹、上肢、頭部と全身の骨と筋について、まんべんなく学びます。

現代の美術解剖学の基礎を築き、発展させ、自ら教鞭をとってきたバメス氏の教えから、人体の解剖学的構成を詳しく知ると同時に、その知識を美術として生かす方法を学ぶことができます。
本書は「Die Gestalt des Menschen. Lehr- und Handbuch der Kuenstleranatomie」(Christophorus Verlag GmbH & Co. KG)の日本語訳です。

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本文225ページ
「図243 膝関節の伸筋と屈筋の外側観」の図におきまして
筋肉の名称に誤りがありました。
誤)「大腿四頭筋の内側広筋」
正)「大腿四頭筋の中間広筋」
本文273ページ
「図293 曲げた脚の全体を外側から見たときの外観とその筋分析」の
図におきまして筋肉の名称に誤りがありました。
誤)「内側広筋」
正)「中間広筋」

目次

第1章 美術解剖学:過去と現在

  • 1.1. 科学と美術の友好関係
  • 1.2. 美術解剖学の方法と目的:歴史的な観点から
  • 1.3. 現代の美術解剖学についての考察

第2章 人体のプロポーション

  • 2.1. 概論
  • 2.2. プロポーションの類型学
  • 2.3. 体型の扱い:美術作品における典型的な形態の特徴
  • 2.4. さまざまな成長段階におけるプロポーション
  • 2.5. 美術作品における成長の型の扱い

第3章 人体の姿勢と運動:静力学と動力学の基礎

  • 3.1. 静力学と動力学の法則
  • 3.2. 遊脚/立脚姿勢(コントラポスト)
  • 3.3. 着座と座位
  • 3.4. 美術作品における休息姿勢の主な法則の扱い
  • 3.5. 歩行
  • 3.6. 走る動作とその各段階
  • 3.7. 美術作品における移動運動の主な法則の扱い
  • 3.8. 労働の動作
  • 3.9. 美術作品における、表現運動と労働運動の基本的事実の扱い

第4章 人体の可塑的な構成要素

  • 4.1. 骨の概要
  • 4.2. 関節の概要
  • 4.3. 筋の概要
  • 4.4. 皮膚と脂肪の一般情報
  • 4.5. 美術作品における人体の造形的な要素の扱い

第5章 下肢

  • 5.1. 人の下肢と動物の後肢の一般情報
  • 5.2. 人の脚の骨格構造と関節配置
  • 5.3. 膝関節
  • 5.4. 膝関節の筋
  • 5.5. 骨盤
  • 5.6. 股関節
  • 5.7. 股関節の筋(浅層)
  • 5.8. 足
  • 5.9. 足の筋と趾節間関節
  • 5.10. 脚の建築的形状
  • 5.11. 美術作品における脚の解剖学要素の処理

第6章 体幹の骨格

  • 6.1. 機能と構造の概要
  • 6.2. 脊柱
  • 6.3. 胸郭(胸部)
  • 6.4. 美術作品における体幹骨格の解剖学要素の処理

第7章 体幹の筋

  • 7.1. 体幹の筋の体系と機能の概要
  • 7.2. 固有の体幹筋
  • 7.3. 体幹における軟部組織の形状の挙動の主な法則

第8章 上肢

  • 8.1. 動物の前脚と人間の上肢の一般情報
  • 8.2. 腕の構造と関節の配置
  • 8.3. 肩帯
  • 8.4. 肩甲骨の筋(肩甲胸郭筋群)
  • 8.5. 肩関節
  • 8.6. 肩関節の筋
  • 8.7. 体幹の建築的な構造とその形状の関係
  • 8.8.美術作品における体幹の造形的外観に関する解剖学的要素の処理
  • 8.9. 上腕と前腕の骨
  • 8.10. 肘関節(腕尺関節)
  • 8.11. 肘関節の筋
  • 8.12. 手(手首より先)
  • 8.13. 手と指の接合部に作用する筋
  • 8.14. 腕と手の全体と動作時
  • 8.15. 腕の建築的形態とその形状との関係
  • 8.16. 美術作品における腕と手の解剖学的要素の処理

第9章 頚部

  • 9.1. 機能と境界
  • 9.2. 頚椎の構成要素と構造
  • 9.3. 頭蓋骨と頚椎の関節のメカニズム
  • 9.4. 頚椎の残りの部分を含む頭蓋骨と頚椎の関節動作
  • 9.5. 頚の筋
  • 9.6. 頚部の造形的外観
  • 9.7. 美術作品における頚部の造形的外観に関する解剖学的要素の処理

第10章 頭部

  • 10.1. 全般的な特徴と機能
  • 10.2. 頭蓋骨の成分と組織
  • 10.3. 頭蓋骨の構造的な形態と造形的外観
  • 10.4. 頭部の筋
  • 10.5. 頭部の局所的な形態
  • 10.6. 顔の表情と生理学
  • 10.7. 肖像画におけるひたいの直接的および間接的な表現の処理

おわりに: 美術解剖学と美術の自由について