本書の詳細
伝えたいストーリーは何? どんなビジュアルで見せる!?
観客を映像の世界に引き込み、主人公の感情の旅に共感してもらう画作りをするために、知っておきたいデザインの「原則」があります。
ストーリーを語る画作りの原則を
プロダクションデザインの巨匠ハンス・バッハ―が教えます。
映画のビジュアルを構成する要素である「ライン」「シェイプ」「明度」「色」「光」「カメラ」を1つずつ順に取り上げて解説します。
シンプルな要素に絞り込み、観点を1つずつかみ砕くことで、世界を見る目が養われます。シンプルな原則をあてはめ、画面をデザインしてストーリーを伝えましょう。
本書は、『Vision: Color and Composition for Film』の日本語版です。
著者について
ハンス・P・バッハー
45年を超えるキャリアを持つプロダクションデザイナー。彼は、アニメーション映画デザインにおけるレジェンドだ。 ウォルト・ディズニー・フィーチャー・アニメーション、リチャード・ウィリアムズ、スティーヴン・スピルバーグのアンブリン・エンターテインメントなど、ハンスはさまざまなプロジェクトに、プロダクションデザイナーとして参加している。「ロジャー・ラビット」「美女と野獣」「アラジン」「ライオン・キング」「バルト」「ヘラクレス」「ファンタジア 2000」「マッチ売りの少女<未>」(原題:The Little Matchgirl)「ブラザー・ベア」「リロ&スティッチ」「ムーラン」をはじめ、業界の記念碑的作品の多くは、彼のデザインだ。 映画芸術科学アカデミーの会員であり、ドイツ・ゴールデンカメラ賞およびアニー賞の最優秀美術賞を受賞。 「Dream Worlds 幻想の世界をデザインする」(ボーンデジタル刊)は、プロダクションデザインを学ぶ者にとって、世界最高の教科書とされている。 現在はマニラに居を構え、シンガポールの南洋理工大学で教鞭をとるかたわら、アジアやヨーロッパの各地で数多くの講演を行っている。
サナタン・スルヤヴァンシ
共著者。トロント在住のアートディレクター。 Guru Studioから参加した、Cartoon Saloon制作の作品「生きのびるために<未>」(原題:Breadwinner)では、 切り紙風の映像を使ったシーケンスの光と色のデザインを担当した。 それ以前はGuru Studioのリードデベロップメントデザイナーを務め、いくつものプロジェクトで、制作およびデベロップメント段階のビジュアルディレクションを担当。 現在はフリーランスとしてテレビや映画のデベロップメントやアートディレクションを行いながら、Crush Visualでクリエイティブディレクターとして指揮を執っている。
目次
画像の心理学
ライン
シェイプ
明度
色
光
カメラ
構図