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filmmaker’s eye : レンズの言語

映画のシーンに学ぶ画作りとストーリーの語り方

著者:グスタボ・メルカード(Gustavo Mercado)

定価 3,960円(本体3,600円+税10%)
発行・発売 株式会社 ボーンデジタル
ISBN 978-4-86246-490-3
総ページ数 200ページ
サイズ 229 × 202 mm、オールカラー
発売日 2020年11月下旬

本書の詳細

映画やドラマをもっと楽しく!
ストーリーやアイデアを面白く、重層的に伝える!

そのために、レンズについて知っておくべきことは何でしょう?
レンズの種類、それとも被写界深度の設定方法でしょうか?

ケイト・ブランシェットが「エリザベス」で伝説の女王に変貌を遂げていく
レオナルド・ディカプリオが「レヴェナント」で雄大な自然に立ち向かう

こうした姿はどれも、「レンズ」を通して記録されています。

レンズは、ストーリーやアイデアを伝えるための「道具」です。設定方法を知ることよりも、どうすれば目的に表現が可能になるかを知ることの方が大切です。

本書では、名画のケーススタディから、どのような画が、どのようなストーリーや感情、アイデアを伝えるかを学びます。そして、その裏にあるレンズテクニックを読み取ります。

ショットをレンズの観点から解説した「Filmmaker’s Eye:レンズの言語」は、ストーリーやテーマ、アイデアを支え、キャラクターの感情やサブテキストを伝える画作りのテクニックを明らかにします。

映画制作者であり、ニューヨーク市立大学で映画制作を教える教授でもある著者が、選りすぐりの名画からフルカラーの画像を使用して、詳細な分析と解説を加えていきます。
本書は、「The Filmmaker’s Eye: The Language of The Lens: the power of lenses and the expressive cinematic images」の日本語訳です。

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P29の以下文章に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。
(*第2刷は修正済み)

レンズスピードは、絞りを最も開いた状態(開放F 値)に設定したときのレンズの集光性能です。f/1.4 など、開放F値が大きいレンズはハイスピードレンズ(高速レンズ、明るいレンズ)と呼ばれます。開放F値が小さい低速のレンズ(ロースピードレンズ、暗いレンズ)に比べると、同じISO 感度でも、より短時間で適切な露出を得られます。

誤:開放F値が大きいレンズ
正:開放F値が小さいレンズ

誤:開放F値が小さい低速
正:開放F値が大きい低速

目次

  • 謝 辞
  • レンズ革命
  • レンズの言語
  • レンズとイメージシステム
  • 基本と仕組み

Chapter 1 空間

  • 囲い込む
  • 広大さ
  • 気まずさ
  • 憤 り
  • 関係性
  • 困 惑
  • サブテキスト
  • 不 安
  • 激 昂
  • 寓 意
  • 迫る危機
  • 秩 序
  • 象 徴

Chapter 2 動き

  • 緊急性
  • スピード
  • サスペンス
  • 絶 望
  • 急げ!
  • 疑 念
  • 決 意

Chapter 3 フォーカス

  • 魅 力
  • コンテキスト
  • 重要性
  • 驚 愕
  • 否 認
  • 虫の知らせ
  • 緊 迫
  • 集 中
  • 再 生
  • ダメージ
  • 混 乱
  • 不 安
  • 孤 独
  • ビジョン
  • 悪 意
  • 物憂げ
  • 明快さ

Chapter 4 フレア

  • 比類なき者
  • 雰囲気
  • 曖昧さ
  • テーマ
  • 神 秘
  • フレアの存在
  • つながり

Chapter 5 ディストーション

  • シュール
  • 陽気なファンタジー
  • 恐 怖
  • 中 毒
  • 催眠状態
  • 混 乱

Chapter 6 数量化できない特性

  • 自然主義
  • 真実味
  • 類 似
  • 自然さ
  • 質 感
  • 独自性

 

  • 参考資料
  • 掲載映画作品リスト
  • 画像クレジット
  • 索 引