本書の詳細
構図の原則を実際の撮影でいかに適用するか。
写真のビジュアル構造をパターンや種類別に分かりやすく図解。
Photographer’s Eyeの入門編としても、読後の情報整理にも役立つ1冊。
フレームに要素をどう配置する?
色やダイナミクスをどう利用する?
パターンや撮影手法のバリエーションを身に付ければ、目前に果てしなく広がる景観にも、コントロールされたスタジオでの撮影にも素早く反応し、記憶に残る写真が撮れます。
ベストセラーの名著『Photographer’s Eye』で構図に対する新しい見方を展開したマイケル・フリーマンが、写真のビジュアル構造を解説。要点を端的に示したイラスト、分解図を豊富に用いながら、フォトグラファーの思考や作業を直観的かつ視覚的、そして実践的に解説していきます。
写真の構図とデザインに関する観点を10 のカテゴリに分け、見開き2 ページでトピックを1 つずつ、簡潔に説明しています。美しい写真を堪能しながら、構図内の要素をどう配置するか、互いの関連を保ちながらどう味付けするかを見ていきましょう。
同じセッションで撮影した写真を比較し、選ばれた1枚とアウトテイクの違いについても確認します。また、鑑賞者の視線の動きを追跡したり、フレームが視覚に与えるダイナミクスについても検討します。最終的な目標は、息をのむような力強いショットがファインダー越しに見えたときに、それがすぐに分かるようになることです。
本書で学んだ原則の考察をより深めたい方には、『Photographer’s Eye:写真の構図とデザインの考え方』『Photographer’s Mind:どう撮り、見せるか。記憶に残る写真の作り方』との併読をお勧めします。
『スミソニアン』『タイム』『ライフ』『ナショナルジオグラフィック』などに写真を多数提供してきた著者が、写真家としての観点から、具体的かつ明快に写真のデザインを解説します。
本書は、「THE PHOTOGRAPHER’S EYE : A GRAPHIC GUIDE」(Ilex Press刊)の日本語版です。
目次
PART 1:フレーミング
- 精 密
- エッジを揃える
- ルーズ
- フレームフィット
- フレームブレイク
- 縦 長
- 正方形
- ワイド
- パノラマ
- フレーム外
PART 2:配 置
- オフセンター
- センター
- 端
- フレーム
- 寸 前
- 風景の中の人物
- リビール
- ツーショット
PART 3:分 割
- 古 典
- 対 称
- 端
- 分 割
- 斜 線
- 直 線
PART 4:グラフィック要素
- 水平線
- 垂直線
- 斜 線
- 曲 線
- 三 角
- 円
- リズム
- パターンとフィールド
PART 5:視点
- 真正面
- 鳥 瞰
- オーバーヘッド
- 仰 瞰
- のぞき見
- トンネル
- 精 度
- 近距離
- 遠距離
PART 6:光学効果
- 深い(被写界深度)
- 不可能な深さ(被写界深度)
- 浅い(被写界深度)
- 背景の色を飛ばす
- 前景の色を飛ばす
- ティルト
- カウンターフォーカス
- シフト
- 広角の臨場感
- 望遠の落ち着き
PART 7:動 き
- フリーズ
- 空 中
- ストリーク
- 入 る
- 出 る
- 瞬 間
- 目 線
PART 8:色
- 鮮やか
- パステル
- 抑えた色
- テーマ
- パレット
- スポット
- 対 比
PART 9:ジャクスタポジション
- 無自覚
- ニア-ファー
- 圧 縮
- 重なり
- レイヤリング
- タブロー
- シルエット
- アクションの一致
PART 10:組み合わせ
- コラージュ
- コマ送り
- 合 成
- 合 成(続き)
- グラフィック要素の合成
- 実用的な合成
- シーケンス