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最初のRPGを作った男ゲイリー・ガイギャックス

〜想像力の帝国〜

著者:マイケル・ウィットワー

翻訳:柳田真坂樹、桂令夫

定価 2,970円(本体2,700円+税10%)
発行・発売 株式会社 ボーンデジタル
ISBN 978-4-86246-347-0
総ページ数 320ページ
サイズ 新書版
発売日 2016年

本書の詳細

本書は人類史上有数の影響力を持ったRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)を作った人物の物語である。

一九七四年、アメリカ合衆国ウィスコンシン州の小さな町の靴の修理屋が、一つのアイデアに行き当った。そのアイデアは世界の大衆文化を永遠に変えてしまうものだった。それがすなわちロールプレイング・ゲーム(RPG)。

靴の修理屋の名前はゲイリー・ガイギャックス、彼の作ったゲームは『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)という。数年のうちにD&Dは世界中で流行した。だがそこへ次々と災難がふりかかる。

「D&Dには心理学上の危険がある」という恐ろしい告発。D&Dと悪魔崇拝を結びつける主張。金のかかる裁判沙汰。社内抗争。経営ミス。これらすべての結果、D&Dそれ自体はついに完全に世の中の主流となるには至らない。けれども、この見過ごされやすく、誤解されやすいゲームは、以前に思われていたよりも大きな影響を世界に及ぼしていたのだ……。

前書きより
ダンジョン・マスター:君は海賊船の甲板に立っている。すでに打ち倒した数人の賊が君の足元に横たわっている。さあ、君はどうする?
プレイヤー(騎士アーゲイリー):死体をあさるよ。まず海賊船長から始める。
ダンジョン・マスター:君は甲板の端まで歩いてゆく。そこに海賊船長の死体がある。死体の持ち物をあさると、君の盗まれた持ち物がいくつか出てくる。中にはあの「啓示の鍵」もある……。

目次

はじめに

  • 著者ことわりがき 「物語かたり」の物語を語るにあたって

序章 記憶の街

レベル1

  • +1 中西部のいたずらっ子
  • +2 恐怖の夜
  • +3 チェックメイト
  • +4 竜はひそむ
  • +5 恐怖の墓所
  • +6 舵輪に人なし
  • +7 高校低徊記

レベル2

  • +8 現実の世界
  • +9 あちらを立てればこちらが立たず
  • +10 別の女?
  • +11 逃した魚は大きい
  • +12 日曜に公園でゲイリーと

レベル3

  • +13 ゲームプレイ
  • +14 運命の出会い
  • +15 T(タクティカル)・S(スタディーズ)・A(あんたがたどこさ)
  • +16 チェインメイル

レベル4

  • +17 創世記
  • +18 芸術の女神
  • +19 寝る時間
  • +20 出版のジレンマ
  • +21 芸術を生む技

レベル5

  • +22 勇士は還らず
  • +23 その場しのぎ
  • +24 カスク奮闘す
  • +25 RPGぞくぞく登場
  • +26 ゲイリー 闘う家長
  • +27 それはダンジョンズ&ドラゴンズに似ているがしかしアドヴァンスしている

レベル6

  • +28 楽園での苦難
  • +29 計り知れない喪失
  • +30 専制君主
  • +31 別離の道
  • +32 ショーほど素敵な商売はない
  • +33 クーデター
  • +34 トロイの木馬

レベル7

  • +35 新規まき直し
  • +36 危険な旅

レベル8

  • +37 ゲイリー、世間に認められる
  • +38 七十五年物
  • +39 ナードの大将
  • +40 旅路の果て

レベル9

  • +41 ゲイリーの遺産
  • +42 予想もつかぬ波及効果
  • +43 道はさらに続く
  • +44 わが命つきるとも

謝辞

  • 付録A ゲイリー・ガイギャックス年表
  • 付録Bゲイリー・ガイギャックスの生涯の仕事
  • 参考資料および推奨文献目録

著者について