本書の詳細
構造から人体をとらえる線描の指南書、待望の日本語訳!
人体は複雑な構造をしています。はじめから資料やモデルを観察して輪郭を描いたり、似せて描こうとしてもなかなか難しいものです。
本書の手法は、人体をごく簡略化したデザインとしてとらえ、ライン(円、直線、曲線)で描くことからはじめ、段階を追ってパースやボリュームを与えていきます。
この考え方に沿ってアナトミー(構造)を理解し、人体が動くメカニズムを知ると、ドローイングだけでなく、3Dモデルにも応用のきく「構造からとらえた人体」を理解することができます。
アナトミーを意識したドローイングを描くためのステップバイステップ
- ジェスチャーをとらえる
- 2次元のシェイプを適切な位置に置く
- アナトミーの知識に基づいてボリュームを与える
- 陰影をつける
最初の工程で直観的にとらえた「ジェスチャー」を最後まで損なうことなく、描き進めていくと、直観でとらえた流れるような人体の動きや生命感を捉えたドローイングになります。
最終的には、人体以外にも応用できる知識と観察力を身に付けることが目標です。この本の手法は実用性が高く、描く対象を問わず、さまざまな作業工程に応用できます。
本書は「FIGURE DRAWING: Design and Invention」(Michael Hampton著)の日本語版です。
本文90ページ、人体図の左にあるカラーコードに誤りがありました。
下記、腹斜筋の左側に配置されている四角形が緑色になっていますが、正しくは青色です。
以下のカラーコードが正しい色です。
お詫びし、訂正させていただきます。
(2刷以降、訂正済みです。)
=====
本文196ページに誤りがありました。
誤)総指伸筋正《そうししんきん》
正)長趾伸筋《ちょうししんきん》
お詫びし、訂正させていただきます。
(6刷以降、訂正済みです。)
目次
はじめに
1. ジェスチャードローイング
- 人体の8つの部位
- フォームとバランス
- 左右対称と非対称
- 反復とタイミング
- ラッピングライン
- 脊 椎
- 重 心
- 胸郭と骨盤
- 「今まさに…」のポーズ
- 無駄なラインを省く
- ストーリーを作る
- ジェスチャーと短縮法
2. ランドマーク
- 前 面
- 背 面
- ボリューム
- ウェイトの分散
- 連結部
- 腕
- 脚
- ランドマーク:工程
3. フォームと連結部
4. 頭部のドローイング
- STEP 1:球
- STEP 2:傾き
- STEP 3:顎を加える
- STEP 4:パース
- STEP 5:比率
- STEP 6:側面
- STEP 7:耳
- STEP 8:キーストーン
- STEP 9:歯列
- 完成した線画
- 横 顔
- 背面からの頭部
5. アナトミー
- 工 程
- 正面図
- 背面図
- アナトミーと動き
- 胸鎖乳突筋
- 大胸筋
- 僧帽筋
- 三角筋
- 腹直筋
- 腹斜筋
- 前鋸筋
- 脊柱起立筋
- 広背筋
- アナトミーと建築
- デザイン要素としてのアナトミー
6. 腕
- アナトミー:肩
- アナトミー:肩甲骨
- アナトミー:腕
- アナトミー:前腕
- 工 程
- 光と明暗
7. 手
- 手の構造と比率
- 手のアナトミー
- パース
- 指の骨と関節
- 肉と筋肉
- 全工程 – 指
- 全工程 – 手
8. 脚
- アナトミー:大腿
- アナトミー:下腿
9. 足
- 工 程