CG制作者が押さえたい、ビジュアルだけじゃないパターン・ディティールの知識基礎講座を実施します。
3Dモデリングの現場で、衣装はキャラクターの個性や世界観を形づくる重要な要素です。
衣服がどのような構造で成り立っているのか、なぜその形になるのか──その裏にある「しくみ」を知ることが、表現の精度を大きく変えていきます。
本講座では、CGの知識を持つパタンナーが講師となり、3Dモデリングの際に知っていてほしい、衣服に関する基礎知識、パターン(型紙)に基づいた設計の考え方、服飾の歴史的背景、織物と編物の違い、素材の物性といった要素を、3Dモデリングに応用できる形で整理し「服がどうできているのか」を解説します。
構造と素材の理解は、CG上での衣装表現に説得力を与える“見えない武器”になります。
視覚ではとらえきれない、服の本質を知り、3Dでの表現につなげていきます。
※申込後に弊社との契約状況を確認のうえ、参加に関するご案内をお送りいたします。
講師
CLTHEN
パタンナー / デジタルファッションアーティスト
アパレル業界でパタンナーとして数々のブランドに携わる中で、CLO3Dと出会い、3DCGによる服づくりへと表現の幅を広げる。現在は、ファッション企業へのデジタル導入支援や、3Dソフト教育の講師としても活動中。Unreal EngineやBlenderなどを用いたリアルとバーチャルを行き来するクリエイションに加え、AR・映像など異分野との連携も得意とする。
Webサイト:https://clthen.myportfolio.com/me
岡保 杏奈
デザイナー/テキスタイルデザイナー/デジタルファッションアーティスト
東京でグラフィックデザインを学び、デンマークでテキスタイル、パターン、グラフィティ、をメインに手工芸全般を学ぶ。芸術大学卒業後に、CGとファッションの専門学校へ通い、アナログなテキスタイル・平面領域からCLO・Marvelous Designerを使用しCGの中での表現手法を模索している。
セミナー内容
■はじめに
- 自己紹介と講座の目的
- ファッションとは何か(文化・社会・技術との関係)
■服の歴史と現代に残る形
- コルセット ・クリノリンドレス
- 現代の服のシルエットと歴史的構造とのつながり
■服の設計図ができるまで
- 平面の生地から人体に合わせ立体へ
- パターンの役割と設計
- アパレル業界でのパーツ名称のルール
■構造的に“それっぽく”見える仕組み
- ダーツ・袖・パーツの役割
- 柄あわせ
- 素材の性質(布の方向や伸縮性)
- 構造をデフォルメしてキャラクター衣装へ応用
■ワークショップ
- 紙を使用したダーツの理解
- 紙を切ってパターンを理解
■CGで破綻しない服って?
- 地の目・ステッチ・柄ズレ
- アバターごとの差
- 違和感をチェック
■実習・観察
- 布サンプルを触る、くらべる、拡大鏡で生地を観察
- 織物・編み物・不織布(フェルト)の比較
- Marvelous Designerでのシミュレーションの比較
■まとめ
- 説得力のある衣装をCGで作るポイント
- ターゲットに応じた衣装設計の発想転換
- 質疑応答
お申し込み後の流れ
- 契約状況を確認して弊社よりご連絡
- 開催前日までに受講票を発行
- 当日直接会場にお越しください(東京・九段下)
※万が一弊社との有効な契約がない場合はその旨ご連絡いたします。
新規で契約を希望される場合は下記よりお問い合わせください。
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