自身の現場経験をもとに 「Solaris × USD」導入の第一歩をわかりやすく解説
映像制作のワークフローが複雑化する今、Universal Scene Description(USD)はスタジオ規模を問わず大きな注目を集めています。
株式会社デジタル・フロンティアにて数々の大規模プロジェクトに参加してきた柄木田 丞(Houdini Solaris/エフェクト・シニアデザイナー)氏が、自身の経験をもとに 「Solaris × USD」導入の第一歩をわかりやすく解説。
Houdiniユーザーの間では“困ったときの道標”として親しまれる個人ブログ 「すあまの備忘録」で技術記事を公開し、多くのクリエイターを支えてきた筆者ならではの、“現場目線”の知見と最新Tipsを惜しみなく共有します。
データ構造の基礎からネットワーク設計のコツ、作業効率を高めるテクニックまで──“手探り”を乗り越えたリアルな経験を凝縮。「まだ触ったことがない」「触ってみたけれど壁にぶつかった」──そんなあなたに向けた“入口”となるセミナーです。
講演内容
- Solarisとは? USDシーンの読み解き方
- 知っておくべき必須用語と機能
- 基礎ワークフローを組み立てる:LOPネットワーク実践
- 現場で得たTips:VEX活用時の落とし穴と回避策
- 効率を上げるネットワーク構成と今後の可能性
受講レベル
- Solarisをまだ使ったことがない人
- これからSolarisを使い始めたいと考えている人
- 少し触ってみた初心者の人
柄木田氏から受講者へのメッセージ
SolarisやUSDは非常に強力なツールですが、私自身も最初は手探りの連続でした。本セッションでは、業務で少しずつ活用してきた経験や、個人的に試行錯誤してきた検証内容をもとに、これから始める方にとっての「入口」となるような情報をお届けします。
すでにSolarisを使い始めている方にも、現場での具体的な活用法や、少しでも効率を上げるための工夫など、なにか一つでも新しい気づきを持ち帰っていただけたら嬉しいです。
ゲスト紹介
柄木田 丞 氏
株式会社 デジタル・フロンティア
CG制作部 エフェクト室
シニアデザイナー
2012年、有限会社スタジオ・バックホーンにてジェネラリストとしてキャリアをスタート。
2018年より株式会社デジタル・フロンティアに所属し、実写映画やアニメーション、フルCGなど多岐にわたる映像作品のエフェクト制作を担当している。
主な参加作品に、フルCG長編やアニメーション作品『竜とそばかすの姫』、Netflixシリーズ『今際の国のアリス』『幽☆遊☆白書』などがある。近年では、大規模映像プロジェクトにおいて、Houdini SolarisとUSDを活用したワークフローの導入をリード。
制作現場におけるエフェクト表現の追求と技術基盤の整備の両立に力を注いでおり、現在はエフェクトチームのリードとして、クオリティ管理と若手育成にも注力している。
趣味:Houdiniを触ること、(ホラー)映画鑑賞
講演者ブログ:https://godofsuama.hatenablog.com/
株式会社デジタル・フロンティア(Webサイト)
円谷フィールズホールディングス株式会社のグループ会社であるデジタル・フロンティアは、3DCG制作を中心とした日本の映像プロダクションです。実写合成のVFX、作画ベースのセルルックアニメーション、フルCGアニメーションなど、幅広いジャンルの制作を手掛けています。主な作品実績に『竜とそばかすの姫』、Netflix『シティーハンター』、『幽遊白書』、Netflixシリーズ『今際の国のアリス』、『劇場版ACMA:GAME アクマゲーム 最後の鍵』、ゲーム『龍が如く8』、『鉄拳8』、『FINAL FANTASY VII REBIRTH』などがあります。