トップ » BOOK » ジャパン・クリエイターズ 2025

ジャパン・クリエイターズ 2025

クリエイターのソウルを感じる イラスト、デザインの最新作品集

編集:カラーズ

定価 3,700円(本体3,364円+税10%)
発行・発売 株式会社 ボーンデジタル
ISBN 978-4-86246-643-3
総ページ数 240ページ
サイズ B5正寸、オールカラー
発売日 2025年7月上旬

はじめに

●魅力について

 

仕事がうまくいかない、儲からない……まあ世の中それが当たり前なのかもしれませんが、うまくいかない理由には2つあると思っています。

1つは「ビジネス的な穴を塞ぐ」ことです。経費や原価がかかり過ぎ、安く売り過ぎ、プロモーションの不足などなど。これらはいずれもある程度解決できます。制作コストを見直し、マーケティングに最適化した効果的なプロモーションを行い、価値に見合った適正価格にしていく。品質が変わらなければ、これだけで利益は増えるのではないでしょうか。

 

もう1つは「魅力」があるかないか。

ちなみに魅力とは、辞書に「人の気持を引きつけて夢中にさせる力」とあります。そして、夢中とは「それに心を奪われ、ほかの事を考えない状態になること」とあります。

人々を「夢中」にさせることができれば、ビジネスはおそらく後からついてきます。では人々を夢中にさせる要素とは何でしょう? それは「独自性」「魂」「熱量」などではないでしょうか。

魅力や夢中は、クリエイティブに限らず、すべてのモノに当てはまります。例えば、街角のお店やネットで気になる商品を見つけたとき、その仕様などを調べ、店員さんやレビューなどで評判をリサーチし、購入を決定する。この一連の作業の時、人は「夢中」になっているのです。

 

昨今、生成AIによる成果物のクオリティが益々上がり、イラストなど、人が作ったものと見間違える場合も増えてきました。おそらく生成AI成果物は安価な「ビジネス・クリエイティブ」としてインフラ的に広がっていくような気がしています。ただそこに「魅力」があるかは疑問です。そういえば最近、オフィスでレゲェやジャズっぽいAI音楽をBGMにしています。作業中に聞き流すにはとても快適なのですが、その後何も残らないのです。現時点での生成AIは、破綻がなく没個性なところが欠点なのかもしれません。

 

魅力的なクリエイティブ。とても当たり前なことですが、作り手が忘れてはならないキーワードだと思います。

 

 

・最先端のクリエイティブを閲覧する資料として

・イラストレーター、デザイナーをお探しの企業の皆様のガイドブックとして

・学生などクリエイターを目指す方々の指標として

 

読者の皆様には、さまざまな視点で本書をご活用いただければ幸いです。

 

  • JC2025_S2_p117-228_09.indd
  • JC2025_S2_p117-228_09.indd
  • JC2025_S2_p117-228_09.indd
  • JC2025_S2_p117-228_09.indd
  • JC2025_S2_p117-228_09.indd
  • JC2025_S2_p117-228_09.indd

目次

Part1:イラスト編

Part2:デザイン編

Part3:Web/ムービー編

U30 Newcomer!:20代プロ3年未満の新人ページ

特集:MUSIC ! 2025

 

編集部のオススメ本