本書の詳細
光、影、解剖学、構図で 人の本質を捉える
Youtube チャンネル登録者 16.7万、インスタフォロワー 55.1万人
Stephen Bauman が 人を描く秘訣をおしえます
本書は、単なるポートレート(肖像画)の描き方の解説書ではありません。あなたを「絵を描く人」に変えることのできる1冊です。初心者も、経験豊富なアーティストも、本書で新たな発見の旅が始まります。鉛筆と練習によって、人物の本質を捉える方法が身につきます。
著者 Stephen Bauman(スティーブン・バウマン)は、熟練した指導者でもあります。自らが学んできた最良の教えと、アーティスト/教師として培ってきた最も効果的な練習法を、この1冊に凝縮しました。
「VISION – 洞察」 「Foundation – 基礎」「Practice – 練習」 「Process – プロセス」という4つの主要な章で構成されており、各章では、影、光、構図、解剖学といった絵画の基本が丁寧に解説されています。ただの技術解説ではありません。哲学的な視点を交えながら、一人ひとりのアーティストとしての成長を見据えた内容になっています。
美術理論や教育的な視点だけでなく、実践的な内容も豊富に盛り込まれています。構図の分析、具体的な技法の練習、わかりやすい図解、そして美しい完成作品の数々。学術的でありながら哲学的な視点で、Bauman はポートレートの世界を深く掘り下げます。それは混沌としていて、素晴らしく、ときに魔法のような世界です。
※本書は『The Art of Portraiture』の日本語版です(※ソフトカバー仕様)
【対象読者】
イラストレーター、デザイナー、人を描く/造るすべての人
※画像は制作中のものです
【著者について】
Stephen Bauman(スティーブン・バウマン)は、古典技法を学んだアーティストです。フィレンツェ芸術アカデミーでドローイングと絵画の講師を12年間務め、その後、解剖学とエコルシェ部門のディレクターとして6年間活動しました(最初はスウェーデン、後にアメリカ)。2020年にアカデミーを離れてからは、自身の創作活動とオンラインコースに専念しています。現在は、YouTube 、Instagram、Patreon で、多くのフォロワーに向けて情報コンテンツを発信しています。
目次
はじめに
まえがき
■VISION – 洞察
なぜ、私たちは絵を描くのか?
2種類のビジョン
絵を描く目的は何ですか?
学習の道のり
最も効果的な学習方法は?
デッサンを上達させる具体的な方法は?
目標設定と “SMART” アプローチ
練習
■Foundation – 基礎
「基礎」とは何を意味するのでしょうか
シグナルとノイズ
明度、光、影
明度を理解する
明度の相対性
光と影
ランバート明度スケールと線形明度スケール
光の減衰
学習のための光
影の形、光の形
整理と単純化
影は空気感を作り、光はフォームを作る
石膏デッサンで光と影を整理する
取捨選択と明度のコントロール
単純化
3Dフォームによる単純化
平面的な形による単純化
明度の単純化
エッジの整理と優先順位付け
視覚記憶
ドローイングは見たものを覚える訓練です
比較測定
三角法(視覚測量)
直感による比較
解剖学
骨格と筋肉
解剖学用語
頭蓋骨の骨
頭部と頸部の筋肉
頭蓋骨の皮下のフォーム
単純化した頭部モデル
前頭骨
頬骨
下顎骨
上顎骨
眼輪筋
鼻の構造
口輪筋
頬と顎の筋肉
咬筋
側頭筋
耳
頭部と胴体をつなぐ
顔の脂肪組織
構図
サムネイル
構図
感覚から始める
キーイングと選択
構図分析:イワン・ロゴノフ
構図分析:クセニア・イストミナ
構図分析:ダリア・ノヴィコワ
構図分析:ニコライ・ブロフキン
■Practice – 練習
描き始める前に
スタジオのセットアップと効果的な練習
画材
ドローイングの3つのレベル
均一なトーンの重要性
練習:均一なトーン
球体を描くことから何を学べるか?
練習:球体を描く
練習:単純化されたブロックイン
記憶から描く
練習:記憶から描く
視覚ブロックイン
構造ブロックイン
マス ドローイング
■Process – プロセス
ポートレートは物語である
サムネイル
解剖学の研究
ハイブリッドなブロックイン手法
選択肢を広く保つ
明度と質感
明度のバランスと疑念への対処
最終段階
自己評価に関する補足