製品概要
Nukeのファミリー製品であるHieroは、Nuke Studioと同一のパワフルなマルチトラック編集タイムラインを搭載しています。プロデューサー、VFXアーティスト、制作コーディネーターなど、プロジェクトに関わる全てのスタッフが作業の進捗を把握しやすく、HieroやHieroPlayer、Nuke Studioといった他のツールとタイムラインをシームレスに共有できるため、レビューのためにリコンフォームする必要がありません。
コラボレーション
バージョニング
Hieroの強力なバージョン管理機能により、新バージョンのショットをタイムラインに取り込み、それらのショットをすばやく簡単にスワップできます。 この機能により、異なるステージでの作業や、異なるアーティストによる作業の比較やレビューを簡単にします。
アノテーション
アノテーションを使用すると、ショットに関する明確で効果的なフィードバック、補足ノートの追加、アイデアの視覚的な伝達が可能になります。 Hieroビューアにショット単位で直接描画または書き込みし、NukeまたはHieroPlayerを使用して他のチームメンバーと簡単にコメントを共有できます。
編集
マルチトラックの編集タイムライン
HieroとHieroPlayerには、ビデオ、CG、オーディオトラックのマルチレイヤシーケンスを再生、レビュー、編集できるマルチトラックの編集タイムラインが用意されています。
SDIブロードキャストモニタのサポート
Hieroは互換性のあるAJAおよびBlackmagic SDI出力ハードウェアでSDIブロードキャストモニタをサポートしています。このサポートにより、レビュープロセス中に放送コンテンツの色空間とアスペクト比を正確にチェックすることができます。
パフォーマンスとパイプライン
Python APIとPySide
すべてのNuke®ファミリでPython APIが利用可能で、パイプラインへの統合や一般的なタスクやプロシージャルの自動化に使用できます。 またPySideが含まれており、ユーザーはPythonとQtフレームワークを介してカスタムのユーザーインターフェイスを構築可能です。
OpenColorIOカラーマネージメント
Hieroは、Sony Picture ImageworksのオープンソースカラーマネージメントソリューションであるOpenColorIO(OCIO)を使用して、互換性のあるすべてのアプリケーションに一貫した色を提供する単一のプロファイルをセットアップする事が可能です。これによりカラー管理プロセスを簡素化できます。
最新の動作環境はメーカーウェブサイトをご確認ください。
サポートされているオペレーティングシステム
- Windows7もしくはWindows 10(64ビットのみ対応)
- macOS Sierra (10.12) もしくは macOS High Sierra (10.13)
-
CentOS 6 or CentOS 7 (64-bit only)
ハードウェア要件
最小構成
- x86-64 プロセッサー( Intel Core 2 Duo 以降)
- 5GB 以上のハードディスク空き容量(キャッシュおよび一時ファイル使用用)
- システムメモリー8GB以上
- VRAM512MB 以上かつドライバーがOpenGL 2.0以上をサポートしている事
- 1280 x 1024ピクセル以上の解像度を持つディスプレイ
GPU アクセレーションシステム要件 – Windows and Linux
※特定のGPUを使用するNUKE計算ノードを使用するには、追加要件がある場合がございます。
すべてのシステム要件を確認するにはリリースノートをご確認ください。
NVIDIA
NVIDA 計算能力2.0 (Fermi) 以上
グラフィックドライバーがCUDA 8.0 & 6.5 以上を実行できる事
ドライバーバージョンr361 以上(最新のドライバーを使用する事を推奨)
AMD
下記GPUおよび適切なドライバーがサポートされています。
- AMD Radeon R9 Fury X
- AMD Radeon RX 480
- AMD Radeon Pro WX 7100
- AMD Radeon Pro WX 9100
- AMD Radeon Pro SSG
※ 他のAMD GPUでも動作可能な場合がありますが、完全なテストは行なわれていません。
GPU アクセレーションシステム要件 – Mac OS X and macOS
※統合型GPUは2017 iMac Pro(およびそれ以降のモデル)でサポートしています。
NVIDIA
NVIDA 計算能力2.0 (Fermi) 以上
グラフィックドライバーがCUDA 8.0 & 6.5 以上を実行できる事
※Macの場合、CUDAドライバーはグラフィックドライバーと分かれて提供されており、別途インストールが必要となる場合がございます。
ドライバーバージョンr361 以上(最新のドライバーを使用する事を推奨)
AMD
NukeのGPU-enableノードは下記MacのAMDグラフィックスをサポートしています。
Mid 2015 MacBook Pro 11.5. 以降のモデル
Late 2013 Mac Pro 6.1.では“Enable multi-GPU”のサポートオプションがあります。使用可能な場合、計算スピードを向上させるために、複数のGPU間で処理が分散されます。
Mac GPUs
Nuke GPU-enableノードは下記Mac GPUグラフィックスをサポートしています。(Enable multi-GPUsオプションを含む)
late 2013 Mac Pro 6.1、mid 2015 MacBook Pro 11.5、および late 2016 MacBook Pro 13.3
(オペレーションシステムOS X 10.9.3 ‘Mavericks’以降),
増設GPU
NVIDA のグラフィックカード計算能力2.0 (Fermi) 以上の late 2013 Mac Pro 6,1、 mid 2015 MacBook Pro 11,5、late 2016 MacBook Pro 13,3、 OS X 10.9.3 ‘Mavericks’以降。
グラフィックドライバーがCUDA 8.0 & 6.5 以上を実行できる事
ドライバーバージョンr361 以上(最新のドライバーを使用する事を推奨)
※MacでOpenCL GPUによる最高のパフォーマンスを得るために、Mavericks to 10.9.5以降にアップデートする事を推奨します。旧バージョンによる制限はリリースノートを参照ください。
Nuke Studio認定ハードウェア
Nuke Studioは現在、CentOS 7およびWindows 10を実行するHP Zワークステーションシリーズでテストされています。Nuke Studio 11.0は、HP Z840搭載の以下の認定コンポーネントと互換性があります。
- プロセッサー: 2 x Intel Xeon E5-2687Wv3 CPU
- RAM: 128GB DDR4-2133 (8x16GB) 2CPU Registered RAM
- システムドライバー: 1 x HP Z Turbo Drive G2 256GB PCIe
- GPU: NVIDIA Quadro M6000 12GB
- ビデオモニター出力: AJA Kona 4K もしくは BMD DeckLink 4K Extreme 12G
リアルタイムプレイバックは現在、次の内蔵ストレージアクセサリでテストされています。
- ドライブ: 8 x Samsung SM863 960GB
- ドック: 2 x HP B8K60AA – 4 Bay SSD carrier
- Raid カード: LSI Megaraid ROC 9270-8i
- Raid ケーブル: 2 x Avago 05-26113-00 0.6 Meter internal cable SFF8643 To X4 SATA HDD (MINI SAS HD)
- Raid タイプ: RAID 5, Always write-through, with a 256k Stripe size
*ご注意:リアルタイム再生のためには、シーケンス内のクリップは、高速ストレージにローカライズされたRGB 10ビットDPXファイルである必要があります(上記の仕様を参照)。 複雑なまたはマルチフォーマットのタイムラインの場合は、タイムラインディスクキャッシュ機能を使用して、高速ストレージにキャッシュを設定してシーケンスをキャッシュする必要があります(上記の仕様を参照)。この機能はシーケンスを単一のEXRファイルシーケンスに単純化し、高いフレームレートでの再生を可能にします。 詳細は、リリースノートを参照ください。