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Substance 3D Collectionまたはテクスチャリングプランの加入者向けにSubstance 3Dアセットライブラリへの無制限アクセスを発表

2025年1月29日、AdobeはSubstance 3Dコミュニティ向けに、Substance 3Dアセットライブラリへの無制限アクセスを発表しました。これにより、Substance 3Dのコレクションプランまたはテクスチャリングプランの加入者は、約20,000点のプロフェッショナルなマテリアル、モデル、ライティング環境をポイント管理なしで利用できるようになります。

Substance 3Dアセットの進化

2016年にパラメトリックマテリアルのライブラリ「Substance Source」として始まったこのサービスは、現在、業界最大のカスタマイズ可能な3Dコンテンツコレクションへと成長しました。当初はゲーム業界向けの高品質なマテリアルを提供していましたが、現在ではパッケージング、プロダクトデザイン、自動車のビジュアライゼーションなど、さまざまな業界のクリエイターをサポートしています。

 

専門家によって構築されたプロフェッショナルなライブラリ

 

Substance 3Dアセットライブラリ:比類なき高品質かつカスタマイズ可能な3Dコンテンツのコレクション

マテリアル(13,000点以上)

Substance 3Dアセットのマテリアルコレクションはライブラリの核となる要素であり、以下の3つのカテゴリーに分かれています。

  • サーフェス:あらゆる表面にタイル状に適用できるシームレスなパラメトリックテクスチャ
  • デカール:ディテールや摩耗、独特の特徴を追加するのに最適な特殊マテリアル
  • アトラス:個々の要素のコレクションで、表面に散布することでより細かいディテールを持つマテリアルを作成可能

各マテリアルはPBR(物理ベースレンダリング)標準に準拠しており、あらゆるレンダラーやリアルタイムエンジンで一貫した見た目を提供します。マテリアルは以下の2つの形式で利用できます。

  • .sbsar形式
    Substance独自のフォーマットで、カラ―、粗さ、パターンスケール、摩耗、さらにはマテリアル固有の特性まで、あらゆるパラメータを調整可能。無限に近いバリエーションを生成でき、フォトリアルな品質を維持しながらカスタマイズが可能。
  • .sbs形式
    Substance 3D Designerのネイティブフォーマットで、マテリアルがどのように作成されたかの「レシピ」を確認可能。これにより、詳細なカスタマイズができるだけでなく、プロのマテリアルを分解して学ぶことで、マテリアル制作技術を習得する機会を提供します。

3Dモデル(6,000点以上)

Substance 3Dアセットの3Dモデルコレクションは、.fbx または .glb 形式で提供され、すぐに制作に活用できるよう準備されています。各モデルは、ワークフローをスムーズにするためにプロフェッショナルな手法で最適化されています。

  • 適切にUV展開されたモデル
  • クリーンで最適化されたポリゴンカウント
  • 適切なピボットポイントを備えた整理されたサブコンポーネント

Substance 3D PainterやStagerにドラッグ&ドロップするだけで、技術的な準備をすることなく即座にマテリアルを適用できます。

3D HDRライティング

Substance 3Dアセットのライティングコレクションは、通常のHDRIパノラマを超え、Substanceフォーマット(.sbsar)によるパラメトリック制御を提供します。これにより、プロフェッショナル品質のHDRアセットが次の機能を備えています。

  • 個々の光源を独立して制御可能
  • 温度、強度、色などのパラメータを調整可能
  • ライティング設定の変更をリアルタイムでフィードバック
  • シーン全体で一貫した物理的に正確な照明を提供

従来のHDRI環境とは異なり、パラメトリックライティングは、複数のアセットを切り替えることなくシーンの照明を細かく調整できます。
例えば、窓からの光の強度を調整しながら環境光を維持したり、キーライトの色温度を変更したり、複数の光源のバランスを調整することが可能です。

 

クリエイティブな制作を加速する3つのアセットタイプ

このライブラリに含まれる3種類のアセット(マテリアル、3Dモデル、HDRライティング)は、テクスチャリングプロジェクトを素早く開始するのに最適です。

  • ゲームアセットを使って学習・実験
  • プロダクトビジュアライゼーションの新しいアプローチをテスト
  • シーンのセットアップやレンダリング

どの用途でも、制作をすぐに開始できるように必要なすべてが揃っています。

パラメトリックコントロールの力

Substance 3Dアセットを特別な存在にするのは、パラメトリックカスタマイズの奥深さです。
各マテリアルには色、表面仕上げ、パターンスケールなどの属性を調整できるパラメータが組み込まれており、それらを変更してもフォトリアルな品質を維持できます。この柔軟性により、単一のマテリアルから無数のバリエーションを生成でき、デザインの選択肢を探求したり、プロジェクト全体で一貫したアセットを作成したりするのに最適です。

たとえば、スキャンワークフローでは、フォトグラメトリ(写真測量)を用いたキャプチャと、マテリアルをタイル可能にするカスタムツールを組み合わせています。さらに、パラメトリック制御を追加することで、スキャンマテリアルであってもプロシージャルコンテンツと同じ柔軟性と創造的自由度を提供できるようにしています。

また、社内のアーティストチームがすべてのプロセスを管理し、パートナーと協力して実際の使用環境での検証を行います。これには、コンセプトの立案からデザイン、制作、技術的な実装に至るまでのすべての工程が含まれます。この厳格なプロセスにより、技術的な優秀さとクリエイティブな実用性の両方で高い基準を満たすアセットを提供することができます。

強化されたクリエイティブワークフロー

無制限アクセスにより、コンセプトの探求やムードボードの作成のために必要なアセットをオンデマンドでダウンロードでき、すぐに使えるモデルやマテリアルを活用して素早くデザインを反復できます。これにより、コンセプトから最終レンダーまで一貫した品質を維持し、ダウンロード制限を気にすることなく創作に集中することができます。

さらに、プロフェッショナルなマテリアルグラフやテクニックを学び、パラメトリックコントロールを活用して無限のバリエーションを試す機会も広がります。

今日から始めよう

Substance 3Dのサブスク契約者の皆様は、Substance 3D AssetsのWebポータルを通じてライブラリ全体にアクセスするか、Adobe Substance 3D Painter内で直接マテリアルを利用できます。

 

このリリースは、クリエイターがより効率的かつ創造的に作業できるよう、必要なツールとコンテンツを提供し続けるという私たちのコミットメントを示すものです。

Adobe Substance 3Dのサブスクリプションプランをご利用の方は、Substance 3D Assetsのライブラリ全体(マテリアル、モデル、ライティング)にアクセスできるようになりました。

無制限アクセスを活用して、どのような作品が生まれるのか、私たちも楽しみにしています!

Substance 3D Assetsについて詳しく知り、ライブラリの探索を始めるには、substance3d.adobe.com をご覧ください。

Adobe Substance 3D Painterトレーニングブック【PDF版】発売中

ボーンデジタルでは、Adobe Substance 3D製品をはじめとする3DCG制作に関わるトレーニングを多数行っています。そこでの経験を踏まえ、トレーニングテキストを一般にも販売することにしました。

本書のテーマであるAdobe社の「Substance 3D Painter」や「Substance 3D Sampler」は、テクスチャ制作ツールとして幅広い分野で活用されています。本書では、Substance 3D製品にはじめて触れる方に向けて、スニーカーのモデルデータを使ってテクスチャを作成する一連の操作を解説します。

内容は1日程度で終わるように構成されており、操作全般を浅く幅広く紹介しています。最初の一歩として、ぜひ本書をご活用ください。

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こんな内容を学べます

  • 3Dテクスチャを作成するための基本
    • マテリアルとシェーディング
    • マテリアルプロパティ
    • UVとは
    • プロジェクションとUV Unwrap
    • テクセル
  • Substance 3Dとは何か:その特徴や利点を解説
  • Substance 3D Designerを使用してプロシージャルテクスチャの作成を1から実践
    Substanceそのものを作成するSubstance 3D Designerを使用して理解を深める
  • Substance 3D Painterにて結果を確認してみよう

3D空間のモデルをよりリアルに見せるにはテクスチャが重要となります。テクスチャは単なる色情報だけではなく、凹凸、反射などの情報が含まれます。

エンターテインメント業界の方はもちろん、今後3Dを使用してビジュアライズをご検討の方にも参考になる内容となっています。
Autodesk MayaやBlender、CADソフトなど様々なソフトを使用して作成したモデルをよりリアルにみせるためにSubstance 3D テクスチャをご使用いただければと思ってます。

 

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