製品概要
Mari® はパワーと性能を兼ね備えた3Dペイントツールです。アーティストのクリエイティビティを最大限に引き出す操作性の高いツールセットにより、きわめて複雑なアセット処理も可能にします。
3Dペイント
制限のない、3Dペイント
Mari®は、アーティストを解像度と複雑さの限界から解放します。UDIMワークフローを完全にサポートすることで、何百もの高解像度テクスチャマップを単一のタイルであるかのように扱うことができ、プロジェクションペイントを使用して複数のマップを一回のストロークで塗りつぶすことができます。そして、2Dモードに切り替えて、個々のマップを編集する事も可能です。Mariの唯一の制限はあなたの想像力だけです。
アーティストのためのブラシツールキット
シーム除去するための修復ブラシやテクスチャを汚すための指先ブラシなど、Mariには豊富なプリセットブラシが用意されています。また、使い慣れたABR Photoshopブラシをインポートして使用することや、任意の数のカスタムブラシを作成、 画像を使ってペイントして写真をリファレンスとするディテールを追加することもできます。さらに、ベクトルフローマップを作成および編集するためのベクターブラシも用意されています。
レイヤーとマスク
非破壊のレイヤースタックとノードグラフ
Mariの非破壊のレイヤーシステムは、調整レイヤ、プロシージャル、マスクを使ってペイントを自由にミックスしてシェーダを構築できます。 従来のレイヤースタックで作業している場合でも、ノードグラフで直接接続を作成もしくは編集している場合でも、任意の順序でレイヤーを並べ替え、追加したり削除したりできます。 いつでもブレンドモードを変更することができ、レイヤーを一緒にベーキングまたは平坦化する事も可能です。
プロシージャル、調整レイヤー、マスク
GPUアクセレーションを利用したノイズやアンビエントオクルージョンシェーディングなど、幅広いプロシージャルが用意されおり、必要なルックを簡単に作成できます。 調整レイヤーを使用すると、画像を非破壊的にリアルタイムでフィルタリングしたり、カラーグレーディングすることができます。 マスクをペイントしたり、プロシージャルを使用したり、またはエッジ、ディプス、バックフェース、アンビエントオクルージョンなどのサーフェス属性を使用してペイントを適用する場所をコントロール可能です。
テクスチャマッピング
マルチUV技術のサポート
Mariのテクスチャ作成への柔軟なアプローチは、標準的なUV、またはマルチタイルのUDIM UVレイアウトで作業することができます。これにより、複数のマップに塗りつぶしを展開してより詳細な情報を加えたり、レンダリングを最適化できます。UVオーバーラップをサポートすることで、共通のUV空間内の3Dモデル間で同じテクスチャを再利用できます。また、タイルテクスチャを使用すると、モデルの広い領域を素早くカバーする事ができます。
PTEXとテクスチャ転送
UVができる前にモデルが準備されている場合、フェイスレベルでテクスチャサイズを調整できる、PTEX UVレスワークフローから始めましょう。これにより最も効果的な場所に無限に近いディテールを作成することができます。 その後、強力なテクスチャ転送機能を使用して、トポロジまたはUVをマッチングすることなくモデル間でテクスチャを転送し、それらのPTEXテクスチャをUDIMベースのテクスチャマップ設定に転送します。
スケールとクオリティ
複雑なジオメトリ処理
1つのトポロジで100万ポリゴン以上のスケールでもスピードダウンせず、アニメーションジオメトリを容易に処理できるMari®は、プロダクションで最も厳しいメッシュにも対応できます。MariはUDIM(それぞれ最大32K x 32Kピクセル)を使用してモデルごとに数千のテクスチャをサポートすることができるので、ほぼ無限のディテールを加え超リアルなアセットを作成できます。
リアルなインタラクティブプレビュー
Mariの物理的に正しいインタラクティブプレビューには、シャドウ、HDR環境照明、反射、スペキュラハイライト、エネルギー保存の物理的なBRDFシェーダ、および、Arnold、V-Ray、Unreal、Redshiftシェーダをサポートしています。ターゲットプラットフォームと完全に一致する高精度のコンテキスト環境で作業することができます。
プロダクションパイプライン対応
シームレスなデータ交換
Mari®は、FBX、OBJ、Alembic、OpenEXRなどの業界標準フォーマットをサポートしています。 搭載されたmGoシステムにより、シーンをAutodesk®Maya®と簡単に行き来させることができます。 OpenSubdivによるビューポートスムージングを使用して、Mariはネイティブにサブディビジョンサーフェスモデルをペイントできます。 テクスチャをチャンネルから個々のレイヤー、まとめられたファイル、またはPSDのレイヤーとしてエクスポート可能です。
OpenColorIOカラーマネージメント
Nukeは、Sony Picture ImageworksのオープンソースカラーマネージメントソリューションであるOpenColorIO(OCIO)を使用して、互換性のあるすべてのアプリケーションに一貫した色を提供する単一のプロファイルをセットアップする事が可能です。これによりカラー管理プロセスを簡素化できます。
最新の動作環境はメーカーウェブサイトをご確認ください。
サポートされるオペレーティング システム
- Windows 7 (64-bit版 のみ)以降
- Mac OS X 10.9.5 (Mavericks) 以降 (Mari 3.3の場合10.10.5以降)
- Linux 64-bit operating system (CentOS/RHEL 6)
最小システム環境
- プロセッサー:クアッドコアプロセッサー
- ストレージ: 10GBの空き容量(キャッシュおよび一時ファイル用)
- RAM: 4GB以上
- ディスプレイ: 解像度1680 x 1050 pixel 以上
- ビデオカード: 最新のドライバーを適用したNVIDIA もしくは AMD グラフィックカード 、1 GB 以上のグラフィックメモリ、 OpenGL 3.2*以上
※ディスプレイメントプレビューはOpenGL 4.0以降でサポートしています。
推奨システム環境
- プロセッサー:2.5Ghz クアッドコアプロセッサー以上
- ストレージ: 250GBの空き容量(キャッシュおよび一時ファイル用)※SSDを推奨
- RAM: 16GB以上*
- ディスプレイ: 解像度1920 x 1080 pixel 以上
- ビデオカード: 最新のドライバーを適用したNVIDIA もしくは AMD グラフィックカード 、2GB 以上のグラフィックメモリ、 OpenGL 4.4以上
*仮想メモリの使用により、安定性が向上し、大規模なプロジェクトでのデータ損失を防ぐことができます。
これらはほとんどのユーザーにとって推奨される仕様ですが、要件は使用状況によって異なる場合があります。
検証済みハードウェア
Apple
- MacPro4,1
- MacPro6,1
- iMac13,2
- MacBookPro9,1
- MacBookPro10,1
HP
- HP XW6600
- HP Z600
- HP Z620
- HP Z640
NVIDIAエンタープライズグラフィックカード
- NVIDIA® Quadro® 4000
- NVIDIA® Quadro® K4200
- NVIDIA® Quadro® K5000
- NVIDIA® Quadro® M6000
- NVIDIA® Quadro® M6000 24 GB
NVIDIA プロシューマーグラフィックカード
- NVIDIA® Geforce GTX 660TI
- NVIDIA® Titan X
- NVIDIA® Geforce GT 650M
- NVIDIA® Geforce GT 675M
AMD プロシューマーグラフィックカード
- AMD Radeon HD – D500